歯と歯がくっついている？癒合歯ってなぁに？

こんにちは。まことデンタルクリニックのスタッフです。

本日は「癒合歯」について、お話したいと思います。

癒合歯とは、通常個々に生えてくる歯が、2本以上くっついて生えてきた歯のことです。癒合歯は３種類に分けられます。

癒合歯・・・セメント質だけでなく、象牙質・エナメル質でも結合したもの

癒着歯・・・セメント質のみが結合したもの

双性歯・・・1本の歯が2つに分かれて成長したもの

今回はまとめて、癒合歯として説明していきます。

癒合歯は乳歯・永久歯どちらでも生えてくる可能性はありますが、乳歯に多く発生率は3～4%程度といわれています。患者様でもやはりよく見かけるのは乳歯の癒合歯です。永久歯ですと、0.3％と発生率はかなり低くくなります。

乳歯の癒合歯が多く見られる部位は
・ 下の前歯（A・B）
・ 下の前歯と犬歯（B・C）
・ 上の前歯（A・B）
です。良く目にする癒合歯もほとんどが前歯です。

癒合歯の場合、注意していただきたいポイントがあります。

歯の形態が複雑になる事で、虫歯になりやすくなります。予防的に、歯の凹みにシーラントをしたりフッ素塗布などをして、虫歯にならないように注意しましょう。また歯ブラシが当てずらい形態でもあるので、歯肉炎にならないよう、歯の凹みに注意してブラッシングしましょう。

乳歯が癒合歯だった場合、生え変わり時に歯の根がうまく吸収されず、自然に抜けない事もあります。その場合は歯科医院での抜歯が必要になります。また後続永久歯（癒合歯が抜けてから生える永久歯の事）は半分程の確率で本数が少ないことがありますので、時期をみてレントゲン写真で確認しておくと良いでしょう。

お子さんの歯がつながって生えてきて、驚くと思いますが、歯の機能としては変わりありません。注意点に気をつけていけば大丈夫です。心配な事がありましたら、医院にてご相談ください。

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