誤嚥性肺炎について
投稿日:2022年2月7日
カテゴリ:未分類
こんにちは。
まことデンタルクリニックのスタッフです。
今回は歯周病と誤嚥性肺炎の関係性についてお話ししていきたいと思います。
誤嚥性肺炎は2011年には日本の死因の第3位となり、2014年には死因の約10%を占めるほどになりました。
2017年からは第5位まだ下がり2019年までは5位をキープしています。
高齢者の肺炎、特に医療・介護関連肺炎の主原因は誤嚥性肺炎と言われています。
誤嚥性肺炎を来す病態は、神経系機能低下(認知症や脳血管障害など)、寝たきり、口腔機能異常(口腔乾燥、口腔フレイル、嚥下機能低下、咳反射低下など)、胃、食道の異常(胃食道逆流など)などがあります。
歯周病との関連では、歯周病原細菌によって産生される酵素が呼吸器等に感染する事で気管支粘膜表面を変化させ、気管支で炎症を引き起こす肺炎球菌やインフルエンザ菌などが感染しやすい状態にします。
それによって誤嚥性肺炎を発症、増悪させると考えられています。
実際にある研究では、歯周ポケットの存在する歯の数が多いほど誤嚥性肺炎などの肺炎死が多くなる事を示しています。
現状の研究では誤嚥性肺炎と歯周病との確実な関連性を決定付けるエビデンスはないため、これからの研究に期待が寄せられています。
ただし、動物を用いた研究では上記の結果が出ているため、高齢者における口腔内ケアや歯周病治療は肺炎予防の為に重要なファクターである事は間違いないでしょう。
以前からお伝えしている通り歯周病は様々な全身疾患と関わりを持っています。
少しでもご自身の歯周病に関することについて気になる方は、是非まことデンタルクリニックへご来院下さい。
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