根管治療について(根管貼薬編)
投稿日:2019年1月7日
カテゴリ:スタッフブログ
みなさんこんにちは。
まことデンタルクリニックのスタッフです。
さて、今回は根管治療の中の根管貼薬にスポットを当てて書かせていただきたいと思います。
根管治療ではいかに細菌感染を無くすことができるかが治療の成功に大きく影響してきます。
根管形成では根っこの内面の歯をファイルと呼ばれる細いヤスリの器具で削って拡大していく事により、感染を除去します。
さらに殺菌効果のある薬剤を用いて器具が届かない所までしっかり洗浄して行きます。
超音波の器具も併用して、より隅々まで作用が及ぶようにして行きます。
しかしこの時点では細菌は70パーセント程度までした除去できてないのです。
ここで必要なのが、根管貼薬になります。
殺菌作用のある薬剤を根管の中に作用させてあげる事です。
この根管貼薬をしっかりと行う事により、細菌数は90パーセント以上除去されます。
今回はこの根管貼薬に用いる薬剤についても紹介させて頂きます。
・水酸化カルシウム製剤
この薬剤は根の中に感染するほとんどの細菌に対して抗菌作用を有しており
なおかつ、根の先の歯周組織に対する影響もほとんどないと言われています。
消毒剤の独特な匂いもなく安全性、抗菌作用共に信頼できる薬剤と言えます。
世界的にも最もスタンダードな貼薬剤でもあります。
・失活剤
歯の神経を失活(神経をわざと弱らせる)させるものです。
神経が炎症を起こしており、強い痛みが出ていたり、麻酔が効きづらい時などに応急的に使われる事が多い薬剤になります。
刺激性の強さから滅多に使用する事はありません。
細かく種類はありますがこれらの薬剤を使い分ける事により根っこの中をしっかりと消毒する事でようやく根の中は感染の無いきれいな状態になってきます。
もちろん治療中にしている仮蓋も外れないようにしっかりとする必要があります。
根の中は暗くて狭いため、一つ一つの治療工程で手を抜かずに治療する事が大切になります。
最善の治療を提供できるよう日々心掛けております。
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