歯周病と定期健診
投稿日:2019年5月20日
カテゴリ:未分類
こんにちは、印東です。
本日は歯周病についてお話します。
お口のなかの病気として二大疾患と呼ばれるものがあります。
一つは虫歯、もう一つが歯周病です。歯周病は歯槽膿漏と呼ばれることもあります。
歯が汚れていることで歯に穴が開いていくのが虫歯。
歯が汚れていることで歯の周りの骨が失われていくのが歯周病になります。
ここで気を付けていただきたいのは、歯周病は徐々に進行と静止を繰り返しながらすすむ生活習慣病であるため、気が付いた時には手遅れになってしまうことがある事です。
また患者様の認識としては「歯茎がはれた、血が出る」という軟組織疾患と思われがちですが、実際は骨の破壊吸収という硬組織疾患だということです。
表面上の歯茎の腫れは静止期に戻ればおさまりますが、歯茎の下に隠れている歯槽骨の破壊は元に戻らないのです。歯周病の治療というのは、その進行度によってさまざまですが中等度~重度になりますと、治療そのものが難しくなったり、痛みを伴い、コストも高いものになってきます。対症療法で終わることもあります。
ですのでそうなる前、初期~中等度で進行を食い止めてコントロールする必要があります。
初期から~中期であれば歯周病治療は歯石をとる、歯のクリーニングが主体になります。
ここで大事なことは歯石にはついている場所で二つに分けられ歯茎の上についている見えている歯石と、
歯茎に隠れている歯石があり、後者が歯周病を進行させるということです。
この隠れている歯石というのがやっかいで、一回の掃除で全部とれているかは目視できないため術者にもわかりません。
定期的なクリーニングを受けて頂き回数をかけることによって、清掃できている確率が高まると言う事です。
歯周病はcure(治す)というよりcontrolして付き合っていく側面がありますので、定期検診や定期的メインテナンスを
歯周病になる前や自覚症状のない初期の段階から積極的に歯科受診していただければと思います。
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